格好悪すぎますよね、言ってしまった後に後悔するんですよ、分かりきっているにも関わらずまた同じ事を繰り返してしまう。
頼りない旦那で自分を心底嫌になりますね。
彼を思っているのは、間違いでは無いんですが、何故か次第と悲劇のヒーローを演じてしまう。
これは正しく甘えですね、妻に対し甘えを出してしまっているんです。大人に慣れない大人は皆、甘えん坊なんですよ、本来は妻の甘えを受け止めてあげたいんですが、知らぬ間に感情がでてしまっているんですね。

〔何故やってる、やってる言うの、私の方があなたよりやってるのに言って無いでしょ、いい加減変わってよ〕
この言葉は日常茶飯事で飛んできます。わかっているから何も言い返せない。
どう変わればいいのか何が悪いのか今だから冷静に考える事が出来ますが、当時は考える事さえ嫌になり、逃げていたんでしょうね。
さて彼は薬を2剤飲んでいたのですが、デパケンは全般的に効果があり、液状で飲みやすいとの事で併用し、新しくアレビアチンという薬に切り換えをしようとしていました。
しかし簡単に切り換えは出来ないのです。
前回の薬を徐々に減らし血中濃度を緩やかに下げていき薬を抜きます。はい明日からと言うわけには行かないんです。より発作をお越し易くなってしまうとか、身体の反応がでてしまうとかいろいろあるようです。
だから単純に薬の調整と言っても一週間かけて切り換えを行い、血中濃度を確認し、更に効力があるか無いかを判断するのにまた時間がかかります。
正しく人体実験状態ですよ、私達は勿論、医師に看護師も大変ですよ。
ただこの頃になると、看護師も医師もつながりが持てるようになったといいますか、妻の頑張りに賛同してくれだしたんです。
病院側と患者側が一つになりはじめていきました。
普段は看護師は医師に対し指示を頂いてから動いていますが、何か