そんな私達兄弟はいじられることもなく、虐められることもなかった。周りの友達にも恵まれたんでしょうね、楽しい学校生活を送ることができました、一つ勉強を除いては。高校へも進学させてくれてしかし私ときたらまだまだ子供だったもので世界が自分中心に回ってしまっていたんですよ。通学途中で下車をしては海でサーフィンをして授業が終る時間に登校し部活に出ては帰るといったもので、出席日数が足りる訳もなく毎年春休みは補講といった状態でした。そんな私に進路が大きな転換期になるとは思ってもみませんでした。
進学か就職か考え出すと何をしたいのか思い浮かばす、その反面何故か父親の顔が浮かんで来たんです。