看病において24時間気を張ることの辛さときたら大変ですよね。
気を抜く事が出来ない状態というのは、心身共に疲れが溜まります。
私が仕事が終わり、病院へ行っている間に妻が一度帰り、風呂や仮眠を取れるようにしていました。
僅かな時間ですが、私にはそんな事ぐらいしかしてあげられなかった。

特に彼は薬の受け入れがあまり良くなく、逆にいえば必要以外摂取しない体質だったので、不思議と肝臓の機能低下が見られなかったんです。
しかし発作は医師がびっくりするほど多かったんです。
しまいには記録を付けようとノートを用意し、記入をしはじめたんですが、直ぐに一頁は埋まってしまい、百回近い発作がある日もざらでした。
その中で私達が気になる事が日に日に増えていったんです。

〔毎日点滴ばかりで痩せてきたな、薬でふらふらだな、あのさ、なんか目を合わせなくなってない?俺達のこと分かんなくなってないかな?〕

私が妻にいうと、

〔そうなのよ、神経科の疾患の子は特に、足や腕が細くなって、発作が続いているから立てなくなってるのよ、私も気が付いてたんだけど、目を合わせようとしないのよね。〕

私達はてんかんについて勉強を始めたんですよ。薬の内容や疾患の特長、そして発作による脳へのダメージなど。
その中で発作による脳へのダメージですが、無い可能性が大きい、しかし息を止めている時間により異なるとの記載がありました。
彼の場合はやはり重責による長時間の呼吸困難をお越し、そして脳が成長しなければならない時期に抑制するかの如く電気信号のような発作による影響が出始めてしまったんです。

私は思いました。