帰って来たと思ったら治まったと思ったら、発作が起きてしまいました。医師から今飲んでいる薬は持続性のもので腸で吸収されて効くもので、もう一つ即効性のダイアップという薬を渡されていたので、浣腸のように挿入して使いました。
かなり強い薬だったのですが、やはり彼には直ぐに効かず、救急車を呼んで病院へ戻るはめになったんです。
〔もしかしたら入院中も夜中に起こしていたんじゃないかしら。〕
妻の言葉に夜間の看護師の人数を考えたら、ずっと見ていることも不可能だと直ぐに感じました。

〔そうかも知れないな、一回も無いっていっていたが分からないぞ〕

妻の方が冷静に対応しており、横にして気道を確保し、処置をしていました。
が、しかし今回は止まらないんです。薬を飲んで薬を入れているにも関わらずに。
その時やな予感がしたんです。今までの発作と何かが違うと私達二人とも気が付いてました。

〔なんかいつもと違ってないかな、震えといい、あっ 黒目が左に引っ張られてるぞ。
なんか変だ、眼球も震えが出てるし、どうする、なっ、どうするよ〕

また一人テンパってしまい、慌てふためいていました。

〔うるさい、バタバタしても仕方がないでしょ、救急車を待つしかないよ〕

そうなんですよね、何も出来ない、父親だとか母親だとか関係なく、人は無力ですよね。見守るだけって辛い、冗談ではなく、ハンドパワーか何か力がつかないかなと神頼みしたくなりますよ。
すがりたいんですよ誰かに、そうしないとおかしくなりそうなんです。

救急車がつき、病院へ搬送し妻が一緒に乗り込んでいきました。
後を追うように私も病院へいき、また入院になったんですが、この発作を止める事が、大変困難な状況になってました。