待ちに待った退院です。看護師とも仲良くなり皆彼の事を覚え淋しがっていました。

〔退院おめでとう!〕
かかる声に笑顔で答えていました。好き嫌いが激しく、好きな看護師には抱いて貰い、嫌いな看護師には子供ながらにそっぽを向いているんですよ。
皆して大笑いでしたね。

〔さあ、行こうか〕
と声をかけ、家族揃って帰宅し彼が大好きなマクドナルドのポテトを食べながら遊びました。掴まり立ちやハイハイをしながら部屋中かけずり回り、楽しそうでしたよ。そんな姿をみて、彼は家族の一員何だと感じながら。
薬といえば飲みやすいように液体のデパケンを飲み始めていました。デパケンは全般的に効果があり、初期投与としては、オーソドックスな薬だと言えます。
私達はデパケンが効いていて入院中の一週間発作が無いことから、薬飲んでるから大丈夫だろと思い込んでいました。

そして誕生日も近づき家で迎えられるだろう、何をしてあげようかなと考えているこの喜び溢れる退院の日に、悪夢が再び目の前にふり注ぐとは思いませんでした。

さあ寝ようかといって布団に入り、彼を寝かし付け、日付が変わろうとしている中、彼がまた。