「知ってるの?俺のこと?」
「色んな雑誌に載ってますよ…」
だってホスト会のカリスマで
凄い稼いでるらしい…
わたしお金無いのに…
なぜ優しくしてくれるんだろう…
「確かに載ってるね。でも俺、
雑誌に載るの嫌いなんだよね。
で、お前名前教えてくれない?」
「えっと…白銀 明里…です…」
「明里かめっちゃいい名前だな
お前にぴったりだ」
笑顔でいってくれた祐輔さん
「じゃあいきますか」
「で、でもお仕事は…!?」
「明日謝れば大丈夫
ほらタクシーに乗るから早くこい
って言っても立てないんだよな
よっ」
私を軽々とお姫様抱っこした
「うわぁ…!!わ、わ、わ、私
重いんで離してくださいっ…!」
「軽すぎ。明里食べてるのか?
食べさせてもらってたか?」
「…………」
そう言えば食べてないかも…
「たべてないのか…」
祐輔さんが手をあげ、タクシーが止まった…