その夜、空が帰ったと思ったら、また空が僕の家を訪ねた。 空の母さんも一緒に。 なんの用だと思って聞いてみれば、とんでもないことだった。 「1週間、空と一緒してもらえない?」 「…なんでですか」 「そんなのあたしが家を空けるからよ♪お願い!夜頼むよ?綾には許可とったからさ♪」 僕の前で両手を合わせて、そう言う空の母さん。 1週間旅に出るらしい。 子供置いて1人で。 とんでもない親だ空の親も。