話してみてわかったこと。 桐谷君は意外としっかりしてる。 そして優しい。 わざわざ家まで送ってくれた。 「俺。もう神崎の友達になれた?」 帰り際にそんなことを聞かれた。 答えることができなかった私に神崎君は 「ん。じゃーな!」 と、笑って帰っていった。 友達なんかいらない。 私はひとりがいいの。ひとりが好きなの。 いつだって信じれば信じるほど裏切られるの。 私はもう誰も信じない。 そう誰も…