「よし!神崎おつかれさん」 「はい、さようなら」 職員室は冷暖房完備だから好きだ。 なぜ教室よりも快適なのか、 そんなことを考えていると 知らぬ間に下駄箱につき もう靴をはいていた。 「かーんざきっ!」 「あ。桐谷君。」 「待ってた。やっぱ一緒に帰ろーぜ」 久しぶりのひとりじゃない帰り道。 なんだかちょっと嬉しかった。