「んで、最後が化学!!

 はぁ終わりっ!」



「じゃあ、私、職員室出しとくから

 桐谷君、帰ってていーよ。」



「まじで?

 さんきゅっ!」



この笑顔は営業スマイルだろうか、



と考えさせられるような笑顔でそう言った



彼に頷くと私は職員室に向かって歩き出す。



「神崎ー!!じゃあなー」



振り返ると笑顔で手を振っている桐谷君がいた。



一応、手を振りかえすと満足そうに帰っていった。