ある日、講義も終わって残っている生徒もまばらになったころ俺たちはカフェにいた。



昨日、家で考えたある計画を口にした。




「あのさ、嫌じゃなければ俺と一緒に暮らさない?」




彼女…いやいや、もう薫って呼んでるからここからはそう呼ぶことにしよう。





薫は少しびっくりした顔をしたがすぐにうなずいた。





そして、少し考え込んでから口を開いた。





「あ…、育ててくれたおじいちゃんたちに言わないといけないな…。ねえ、一緒に行ってくれないかな。」




俺は否定する必要がないので快くうなずいた。