「え? な、何の事?」


 和也は惚けたものの、私の目を見ようともしない。動揺しまくりだわ。


「このあいだ数えたら8人いたけど、どの子も私が知ってた子か、知らなくても、すぐにあんたから見せびらかされ、じゃなかった紹介された子ばかりだわ。私が知らなければ数えられないんだから、当たり前ではあるけど……」


「そ、そういう事だろ?」


「だったら、8人以外にも彼女がいたの? 大学や会社関係とかで……」


 このあいだ、和也の部屋で聞いた事をもう一度聞いてみた。あの時はアクシデントがあって、答えをもらえなかったっけ。今は、答えは聞かなくても分かっているんだけど……