「今日もサボり?副委員長さん」


待ちくたびれたようにそいつは姿を現した。


「夕凪・・・」


「あんたに話があるんだよ。雛月 美音」



久しぶりに呼ばれた自分の名前。

聞いたとたんに体が石みたいに固くなった。



「・・・とりあえず、上がれよ」



いつまでも道端に突っ立っているわけにもいかず、やっとの思いでそれだけ言った。