…ちょっと待て。
何で鈴のペースに乗せられてんだ俺。
危なかった。


ふと鈴の後ろを見てみると、すっげぇお姉キャラの女が居た。
どうやら、鈴のだちみてぇ。

また翼をちらっと見ると、鈴の次にはソイツを見て顔を赤くしている。


あ~…コイツ惚れたな。
バレバレ。


鈴はその女に話しかける。


「愛実? どしたの?」


愛実と言う女は、我に返ったようにハッとして言った。


「すみません! ちょっと鈴お借りしま~す」

「え? うわっ! ちょっと!」


嵐のように去っていった。