「海♪ 同じクラスだったね♪」


俺の方へ駆け寄ってきた鈴は、笑顔で言う。


「あ…あぁ、うん。よろしくな」


まだ驚きを隠せていない俺は、少し動揺。

ちらっと翼を見てみると、顔を赤くして鈴を見つめている。


やんねぇ~よ。
鈴は俺のもんにするから。


「どうしたの? 朝と変だよ? 熱でもある?」


どもった俺を心配してか、技がどうかはわかんねぇ。
けど熱がねぇか確かめてくる。
熱なんかねぇよ。
俺より翼の方が危ねぇだろ。


「ねぇよ! 大丈夫♪」

「ほんと? なら良かった!」


天使みたいな笑顔を向けた。
ふわっとした笑い方だった。