詩真の声が耳に残って消えない。



その後の記憶がほとんどない。
けれど、寝る間際に呟いた。



「気をつけて、か」




呟きながら考えた。


詩真は私のことどう思ってるのかな…。
聞きたい。けれど怖い。




「…おやすみ」