「う、わ…」
トイレで確認したら確かにくっきり残っている。
この跡で、昨日のことを思い出した。
どうしよう、また泣きそう。
そしてこの跡があったら、きっと詩真も心配する…。
「今日、朝練サボろっか…」
「えっ…」
優華ちゃんは何も聞かず、そういってくれた。
優しい眼差しで…。
「寒いね。さすが朝だ」
「うん」
今私たちは屋上にいる。
そして、私はー…。
「あのね、優華ちゃん」
「何?」
「ありがとう」
私の意味不明な文脈でも優華ちゃんは
「どういたしまして」
そして私たちは朝練が終わるまで屋上にいた。