家を出るとまだ春とはいえ寒く、気付けば少し小走りになっていた。


小走りでファーストフード店へ向かう途中、何度も色んな男に声をかけられた。





「君、今暇?良かったらさぁ・・・。」

「うわっ。君可愛いねぇ!!俺と遊ばない?」

「ねーねー。奢るから俺と・・・。」


ナンパに声をかけられるのには慣れて軽く無視をしてファーストフード店へ向かう。

しかし無視された方からは野次が飛んできた。





「無視してんじゃねーよ!ブス!」

「ちょっと声かけられたれたからって調子のんなやや」

「軽そうなんだしいいじゃーん」



もう流石に慣れてはいるけど流石に傷つくなー。自傷的な笑みを浮かべながらファーストフード店へと急いだ。