『うわっ!?びっくりしたぁー!岡本先輩・・・ですよね?』

「驚かせてごめんね?里奈ちゃんの事気になって。」

『ただトイレ行っただけですよー!』

「そうじゃなくて。Aが何か言った後から里奈ちゃん、何か変だなーって思って心配してたんだよ。別にアイツ悪い奴じゃないんだよ。許してやってな?」

『いぇいぇ!心配おかけして申し訳ないってか、自分のガギさに笑えるってか・・・。本当、ごめんなさい!』

「いや、平気平気!俺以外気付いてなかったみたいだしな。それに里奈ちゃんは悪くないよ。」

『いぇいぇ。じゃあ、戻りましょうか?』


そういって隼人の所に戻ろうと席へ向かおうとした。


だけどいきなり岡本先輩に道をふさがれた。



「里奈ちゃんちょい待って!」

『え?なんですか?』

「せっかくだし、メルアド交換しない?」

『はい!いいですよ!』


そして先輩とメルアド交換をしち。

「サンキューな。里奈ちゃん。」

『こちらこそありがとうございます!じゃあ、帰ったらメールしますね!』

「おう。楽しみにしとく。」

先輩はそう言うと優しく微笑んだ。



その時の先輩の笑顔を見たとき、なんだか変な気分になった。




その時、私はあまりにも鈍感でそれが「恋」だなんて思わなかった・・・。