その日から早瀬が気になって授業中に見てしまうんだ。



 今日は寝てるなぁ、とか、落書きしてるとこ見て笑っちゃったり、毎日がすごく楽しかった。






 今日もいつものように早瀬ウォッチングをしていた。






「何?」






 早瀬がいきなり顔を上げて私をみた。


「や、べ、別に」


 私が焦って言うと早瀬はクスッと笑って「焦りすぎ」と言った。







 それだけでもう幸せだった。