言った。

 あはは、本当に終わったよ。


 早瀬との繋がり。


 唯一の友達っていう繋がり。


『おい!?那緒!縁切るって、どういうことだよ、なぁ!?友達やめるって事か!?』


「そうだよ。今まで仲良くしてくれて、ありがとう。礼ちゃんの不安を取り除けるのは早瀬だけだから。ごめんね、もう相談にはのってあげられない…」


『ちょ、那…』




「ツー、ツー」




 私は早瀬の言葉を最後まで聞かず、電話を切った。



 私の耳に聞こえるのは、私と早瀬の最後の繋がりをじゃまする機械的な音。










 早瀬、礼ちゃんを不安にしないでね。


 私のこの気持ちを無駄にしないでね…?