「ジン、なんか上手い事言ってるけど、皆お前の発言で驚いていたんだからな」
「あ、ゴメン!」
「もう、良いよ。私もゴメン」
ジンとアヤメはお互いに謝り、手と手を握り握手する。
「じゃあ、ココで終わりにしよう。私たちも寝ないと、上級生に何言われるか分からないから」
僕たちは、お互いに協力し合うことを約束して、それぞれ寮に戻って言った。
でも、僕には不安材料があった。


なぜだろう?こんなことを校長先生が許すとは考えられない。
僕とリズは基準値以下の生徒。それでも、可能性を信じてこの学校の入学を許可してくれた。
でも、僕は力もないし、今、この学校にいることで恐怖を感じている。
やっぱり、間違っていたのかもしれない。ううん。間違っていた。