「リリアか~
良い名前だな♪
…で?他、何か覚えてる事あんの?」



『…無い…と思う…』



「マジでか
そっかぁ~…
じゃあさ!何処に住んでたか分かる?」



『わからない…』


次々と質問をするリーヴス

だが結局全て『わからない』で終わった








「…リーヴス
君はリリアちゃんをどうしたい訳?」


何時まで続くか分からない質問タイムに区切りを付けたのはオルティアの一言だった



「んー…やっぱリリアの記憶戻してやんねぇとよ…
なんかこのまま放置って嫌だし」



少しうつ向きながら話すリーヴス

そんなリーヴスをリリアは不思議そうに見ていた



「…言うと思ったよ
じゃあリリアちゃん連れて行こうよ」



「え!?良いの?」



オルティアの言葉に素早い反応を見せた

その表情はまるで飼い主に褒められた犬そのもの



「僕は良いよ
只リリアちゃんがどうするかだけどね」



「リリア!!
俺ら今から旅するンだけどリリアも一緒に来るか!?」



リーヴスはすぐさまリリアの方を向き、目をキラつかせながら言った