「おぉ!!
スッゲェ!!
リリアやるじゃん♪」
『えへへ♪
回復系って得意なんですよ~?私』
「優しい心の現れだね
…そろそろ行くよ
野次馬が集まっちゃった」
周りには大量の住民達が集まり、ジロジロと魔術士であるリリアを見ていた
「…おう」
リーヴスは野次馬達からリリアを隠すようにして連れて行く。が、野次馬は付いてくる
いつまでも付いてくる野次馬に向かってリーヴスが一睨みれば、蜘蛛の子を散らすように逃げて行った
『ねぇオルティア
これから何処行くの?』
薄暗い森の木々をなぎ払い、馴れたように突き進むリーヴスとオルティア
リリアは二人の後ろを付いて行く
「…とりあえずガルシア城目指そう」
「え"…んな遠い所まで行くつもりだったんか!?」
驚くリーヴス
それもその筈、此処からガルシア城まで約1000kmもある
ドラゴンに乗ったとしても4日はかかる
『目標は大きい方が良いです♪
ガルシア城までがんばろ~』
「…リーヴスも少しは見習いなよ」
「う"…分かったよ
ガルシア城まで行ってやろうじゃねぇか!!!!」
いきなり張り切り出したリーヴス
テンションが異様に高いまま、三人の旅が始まった…