「わかった。」 「悪いな。」 そう言うと司は電話を切った。 私はため息をつきながら机の上にある資料を持ち、司の働く会社に行く。 司の会社に来るのは初めてじゃない。 迷わず受け付けに行くと… 「すみません。時枝司、呼んで下さい」 と言う。 受付の人は 「かしこまりました。」 そう言うと電話をかける。