でも、いくら信じたって、不安になったったって、彼の冷たさは変わらない。


笑ってくれない。



いつしか知らない間に自分自身が、壊れそうになっていた。




そしてある日。


♪♪♪~♪



同棲している彼の部屋でテレビを見ていると、自分の携帯がなった。

サブディスプレイには彼の名前「司」からだった。



「もしもし?」


「もしもし奈美」

「どうしたの?」


「机の上にある資料、悪いが会社に持ってきてくれないか?」