そして俺は、ロッカー室に1人になった。 俺は髪を拭いていた手を止め、春奈のことを考えていた。 『彼女はどうして雨の中座り込んでいたんだろう?何だか思いつめたような顔していた し・・・・』 俺はなぜだか分からないが、バイト中も春奈のことが頭から離れなかった。 気がつくと日を追うごとに春奈のことが気になっていき、あの大通りを通る度に春奈がしゃがみこんでいた場所に目がいくようになった。