「あの・・・彰さん。誰にも言わないでほしいんですけど・・・このTさんって・・・」



そう言おうとしたとき、いきなり彰さんが割り込んできた。



「お前だろ?」



「はい・・・えっ!?彰さん知ってたんですか?」



「はい、知ってましたよ!!」



彰さんはピースサインで答えた。




「いつから知ってたんですか?」



「えっとねぇ~最初から知ってました」



「最初って?初めて春奈を見たときからですか?」



「うん!!俺ねぇ、両目とも2.0なの。だから春奈ちゃんの顔見えてた。」



彰さんは目を指差しながら、そう言った。



「なら、どうして言ってくれなかったんですか?」



「なんか隠したそうだったから?」




俺はこの時驚きが続き過ぎて、力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまった。