春奈のことが心配になって気が付くと、携帯を握りしめて電話をかけていた。



でも、春奈は出てこなかったのだ。



その時、彰さんがやってきた。



「よう!お前今日は早いじゃねぇ~か!」



「・・・・・」



「お~い、どうしたんだぁ?」



彰さんは固まってしまっていた俺の目の前で手を縦に振った。



「えっ?あっ、彰さん・・・」




「どうしたんだ?お前?」



そう言うと、彰さんは俺の脚元に落ちていた週刊誌を拾った。



「えぇっ!!愛田春奈また熱愛!?今度は一般人だってさ!!いいよなぁ~このTさん」



彰さんは、ボソッと呟いた。



「で?これがどうかしたのか?」



この時は、さすがに自分1人ではどうしようも出来ないと思い、彰さんに全てを話すことにした。