俺が初めて春奈と出会ったのは、ちょうど3年前の半袖を着るにはまだ肌寒い頃だった。


その日は屋根に穴があきそうなほど土砂降りの雨が降っていた。



俺はコンビニのバイトへ行く途中だった。



朝から降っていた雨は止む気配もなく、ジトジトとした雨が1日中降っていた。



バイトは深夜0時からだったので、その時間までいつものようにひと眠りしていた。



どれくらい眠ったのか分からなかったけど、ふと起きて時計の針を見ると時間ギリギリだった。


俺は眠り過ぎてしまっていた。



「やべっ!」


俺は飛び起きて、バイト先のコンビニまで急いだ。


「また、店長に怒られるよぉ・・・」



だけど、そのコンビニは歩いて15分の距離にあった。



走れば5分で着ける距離だった。