「なぁ、前にさぁ俺に傘差し出すように、女の子に言ったのって春奈だろ?」 「う、うん・・・・・だってあの時、貴ちゃんに会ったら、本当のこと言っちゃいそうで怖かったから・・・・」 「やっぱり、春奈だったか・・・・・」 「気づいてたの!?」 「うん!だって、俺、春奈が社長と歩いてるの見てたもん!」 「ウソ!?」 「ホント!」 「そうだったんだ・・・」 俺たちは意味のない話をしていた。