そして、俺はそのまま春奈を実家に連れて帰った。



俺達は車の中で将来について話し合った。



「なぁ、それにしてもよかったな!家族が出来て!」



「うん!これから、暖かい家族にするんだぁ」




春奈は本当に嬉しそうだった。


「でも、本当に俺でいいのか?」


「えっ!?今頃何言ってんの!?この子のパパは貴ちゃんしかいなんだからね!」


「そうだな!」


俺は少し不安だったが、春奈はもう迷ってなどいなかった。



今までの春奈とは違っていた。



そして、俺はしばらくして雨の日の傘のことを聞くことにした。