たぁのぉしぃみぃ☆
最近毎日が楽しすぎて困るっ♪
わたしも絢音と同じくスキップで苺寮に向かう。
つられて真実も・・・。
3列になりながらスキップしてる中2。
ウケる(笑)
ノってきて鼻歌を歌おうとしたら・・・。
(・・・あれ?)
あれは・・・。
まさかね・・・、え?
でも見間違うはずがないんですけど・・・。
あの人・・・。
伊藤・・・。
まさかね、あぁ、視力でも落ちたのかな?
視力良い事だけがとりえなのに・・・
その伊藤っぽい人はずんずん森の中を進んでいく・・・。
(どこ行くつもり!?)
伊藤じゃないにしろ・・・。
何の目的であんな森の中に?
(・・・どこいくのかな。)
好奇心旺盛なものでね。
もし、伊藤だったとしたら真実には悪いけど2人っきりのチャンス・・・!
「2人、先に行ってて!!」
「「・・・え!?」」
2人が驚いたような顔でこちらを見つめる。
だって、森の中に突然入っていくんだもん。
驚くわー(笑)
でも、わたしだって驚いた。
目の前の人と
目の前に広がるその光景に
「うわぁぁ・・・!」
目の前は公園だった。
でも周りの景色は森。
(不思議な雰囲気の場所、だなぁ・・・。)
わたしは何故か急に魔法界を思い出した。
ボーっとしてたら目の前の人が声をかけてきた。
「・・・桜木?」
あ・・・。
やっぱり!
「伊藤・・・。」
伊藤が驚いたような顔をしている。
「・・・なんでココに?」
あ、そういえば。
好奇心でついてきたけど、これストーカー!?
あわわ・・・!!
「あ、あああああのね伊藤の姿が見えたから・・・!ゴメン、ホントマジストーカーじゃないから誤解しないでっ・・・!!」
噛みまくったぁ!
完璧、変人・・・!
恥ずかしすぎて消えたい、です。
「あはは!」
いきなり伊藤が笑った。
「桜木、面白っ!大丈夫、ストーカーじゃないんでしょ?」
わたしは首がもげそうなくらい縦に振る。
「ココ、俺の秘密の場所ー♪」
と言いながら緑の芝生に寝転んだ。
「小さい頃、この場所を見つけたんだ。それから俺の秘密の場所だったんだ。ここでバスケの練習とかしてた。」
「そうなの・・・。」
ひそかに練習してたの!!
努力家・・・!!
もう、もっっと惚れちゃうっての!!!
「今日も練習。」
「そうなの・・・。」
ん?
わたし、伊藤の練習の邪魔・・・!?
わわわわ・・・!!!
「でもな。」
いきなり伊藤が口を開いた。
びっくりした・・・。
「・・・これからは2人の、秘密の場所。 な?」
・・
2人の・・・!
「わたし、と伊藤の・・・」
秘密の、場所・・・!
秘密・・・
ココロがふわってなるような・・・
楽しい!!!
嬉しい!!!
わたしは自然と笑っていた。
伊藤も笑っていた。
(こんな時間が、一生続けばいいのに。)
ずっと、伊藤と居たい・・・。
「桜木もバスケ、練習する?」
えぇっ!?
「いっ、いいのっ!?」
わたしのような体力なくて、才能ない人が!伊藤と!
「いいに決まってんじゃん!!」
スッと立ち上がってバスケットゴールの下に行く。
「桜木もっ!早くー!!」
う、うれ死す!!
伊藤と!!
あぁ、本当、夢見てるみたいだよ・・・。
ついてきてよかった♡
「桜木ー?」
「はー・・・?」
ギシギシ‥‥‥
(ん・・・?)
なんか、変な音がする気がするけど・・・まぁ、いっか☆気のせいだよ。
「今いくっ!」
声を大きくして返事する。
ギシギシギシギシギシギシ‥‥
(やっぱり)
ギシギシギシギシギシギシギシギシ‥‥
(気のせいじゃ、ない⁉)
その瞬間。
ミシミシッ‼