「何、何?どんな噂?」



絢音、興味深々・・・




わたしも気になる。





「どんな感じの噂?」







「えっと・・・」














「中1の時から付き合っていると噂される人が。」


















え・・・?





付き合ってる・・・?


















「あくまで、噂、です。」




「・・・っ!そっ、そうだよ!アイ!噂、噂・・・」




噂、ね。





本当、だったら?










「・・・・・。」




黙っていたけど、少しずつ気になってきた。







「噂の人って、どんな人?」









「それが・・・・・。」






ゴクッ・・・











「ものすっごい美少女だそうで・・・」













はい。




この恋オワター。





美少女に勝てるはずねぇ・・・





「終わったな・・・・。」




小声で呟く。





すると・・・




「アイ。」






絢音・・・?












「絢音・・・?怒ってる?」





なんで・・・・

























「怒ってるよ、今、終わった、って言ったね?」



「え・・・うん。」




あんな小声だったのに・・・





「終わったかどうかなんて、分かんないよ。





まだ、その人と伊藤が付き合ってるかも分かんないのに





なんで諦めるのよ。




まだ、アイ自分の思いだって伝えてないのに。




諦めるの?




アンタの伊藤へのキモチ、その程度だったの?」