「あ…なたは、誰?」
やっと出せた言葉がこれだった。
「あぁ、そっか。知らないんだったね。おれのこと。
水原 蓮希。DEVILです。」
ほら、やっぱり…DEVIL。
でもなんで私のとこに?
わけが分からない。
「わけが分かんない、みたいな顔してる。面白い」
くっくっく、と蓮希は笑って私を見た。
「おれのこと、DEVILってわかってるでしょ?
だって、レナちゃん、おれの妻になるために生まれてきたんだもん。
…あ、これは言い過ぎたかも。
レナちゃんが、STRAWBERRYだからだよ。」
いや…だからそのSTRAWBERRYっていうのが意味分かんないんだけど。
心の中で半ギレして、口では
「STRAWBERRYって何?」
って優しく聞いた。