「2人とも!彰がっ!」

「「え…?」」

彰のお母さんに連れてこられたのは、ある1つの病室。

「あ…きら…?」

あたしの目の前にいるのは、ベッドの上で寝ている彰。

あたしは、息をするのもつらかった。


なんで…
なんでなの…!?

「彼女さん、手を握っていてください」

あたしは医師の言われたまま、彰の手を握った。


神様…
彰を死なせないでください…っ。

あたしは、どうなってもいいから!

だから…だから、彰だけは…