「2人とも…よく聞いてちょうだい」 あたしは息を飲んだ。 「彰は……… もうダメみたいなの…」 時が、一瞬止まった様に感じた―…。 嘘…でしょ? 彰が… 「お母さん!なんで…なんで…っ!」 おかしいな…涙が出ない。 それより、何が起こってるんだろう…? 目の前の景色が逆さまに回っていくみたい…。 「…光歌ちゃん!」 記憶はそこで途切れた。