「私さ…」
夏穂の話を聞きながら、シャーペンを拾った。
「彰は、光歌が好きだと思うんだよね」
「はぁ!?」
静かな教室と廊下には、あたしの声が響いた。
「アイツモテるけど、あんま女子と関わるの好きじゃないんだよ?そんな彰が光歌に声かけるなんて、好きとしか思えない!」
さっきのあたしの声以上に夏穂が叫んだ。
その上高い声のせいで、耳が痛い…。
「それはないよ。あたしが可哀想で声かけたんでしょ」
「今まで、そーゆう子たくさんいたけど…話しかけたの見たことないよ?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…