あたしが向かったのは…
「光歌ちゃん!」

市内の病院…

「悠香ちゃん、あたし…」

あたしが言葉を言いかけると、悠香ちゃんは何も言わずにあたしの手を引いた。

「今…緊急手術室にいるの」

あたしの頭の中には、今日の出来事が走馬灯の様に駆け巡っていた。

「光歌ちゃん…」

「…こ…んちには…」

彰のお母さんだ。

「ちょっと、待ち合い室行きましょう。悠香も」

「…あ、はい」

あたしは言われるがまま、ついていった。

静かな院内の待ち合い室…。