♪~♪~♪

電話だ…。

「も…もしもし!」

「光歌…ちゃん…っ。今、どこにいる!?」

彰の2コ上のお姉ちゃん、悠香ちゃんからだった。

「あたしは…公園の近くにいるけど…」

「光歌ちゃん、彰が…彰がっ…」



…ツーツーツー……

携帯の機械音が頭の中にこだまする。

あたしは切れた携帯を片手に、ある場所に向かって走り出した。


あたしはただ…
彰を信じるだけ…

今は、信じるしか…出来ないんだ…。