あたしは窓から身を乗り出して叫んだ。

「今日って、何月何日!?」

「7月29日だけどー?」

7月29日……?

呆然と夏穂を見つめていると、その顔がにっこりとした笑顔に変わった。

「光歌!彰の匂いがするねっ!」

そう叫び、手を振ってどこかへ行ってしまった。

そうだ。
7月29日は、彰の誕生日…。
カレンダーを見ると、彰の死から4年が経つ年…。

あたしは彰の眠る、お墓へと急いだ。

その前に、知り合いの花屋さんである花を注文した。