グラッ―…
さっき以上の揺れを感じた。

それと同時に、辺りの輝きが増していた。


世羅…ありがとう。

あたしはきっと、世界一の幸せものになる。

こんなにたくさんの想いが…願いが、伝わったから。

本当の“幸せ”が、あたしにはわかったから…。

あたしはもう、大丈夫。

「世羅……」

「…光歌…っ!」

溢れる涙を必死にこらえて…
世羅を笑顔で見送った。


そのあとも、世羅がいた場所では、キラキラとした輝きはしばらく消えることはなかった…。