世羅の綺麗な瞳を見つめた。

「あなたには、あたしも…彰くんもついてる。見守ってる」

世羅も涙を流した。

あたり一面が、またキラキラ輝き出した。

「…世羅っ!」

そのキラキラに紛れて、ゆっくりと世羅も影と化していく。

待って…!
まだ、もう少し…。

あたしは願い続けた。
これが…あたしの最後のお願い。

「世羅っ!」

キラキラと消えそうな手を、ぎゅっと握りしめた。

「ありがとね、世羅…」

伝えたい言葉が…想いがありすぎて、その言葉しか出てこない。