消えちゃう…?

「何を、言ってるの…?」

世羅は重い口を開いた。


「時間がない」


ただ、それだけ言った。

だけど、あたしの頭の中では過去に来ただけでもう、いっぱいいっぱいで…。

もう難しいことは、何も考えられない。

「ねぇ世羅、ちゃんと説明してよ…」

あたしは震えながら言った。

「あのね…」

世羅が語った話…。

あたしたちが未来から過去に来たから、時限が歪んでしまった。

そのせいで、あたしたちは消えてしまう…。

イコール、死ぬ。