外に出ると、太陽が地味に照りつけていた。
もう夏か…。
「光歌…どうした…?」
「えっ、何が?」
「いや…何でも、ない」
この時のあたしは、まだ彰の言葉の意味がわからなかった。
「あ、この辺でいいや!じゃあ、またね」
家の近くに来て、彰に手を振って帰った。
「ね、光歌…」
上から急に世羅の声がした。
「あ、いたの?」
「ね…ねぇ。あたしたち、ヤバいかもしれない」
ヤバい?
ヤバいって…何がヤバいの?
「あたしたち、消えちゃうかもしれない」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…