改めて実感する。

あぁ、過去に戻ってきたんだな…と。

あたしの席とみられる、1番後ろの窓際。

横に掛かってる鞄を持って、もう1度教室を出る。

「帰るか」

そう言い、彰はあたしに向かって手を出してきた。

「え?」

あたしが1人で慌ててると、ゆっくりと手を伸ばし、あたしの手と繋いだ。

「彰…?」

「何?」

彰…こんな人だったっけ?

それとも…過去も、変わっちゃってるのかな?

よくわかんないな。