去年の秋


夏休みが終わった。



休みの間は勉強しかしかなかった。



だから、夏休み明けのテストは去年よりよかった。



「あるー、しーちゃん見てこの点数><」


私は返されたばかりのテストを二人に見せつけた。


「は?なにこれ!!有菜と2点しか変わんないじゃん!!!美来、有菜のカンニングしたでしょ?」


有菜はバカだと思ってた私が有菜との差を2点まで追い詰めたことが気に入らないらしい。



「すごいじゃん!!美来!!有菜のスパルタカテキョのおかげだね!!」


詩月がうれしそうにテストを見つめている。


「そうだね!全部有菜様のおかげだね!!!」


有菜が私の代わりに答えてしまった。


休みの間私は毎日のように有菜に家に来てもらってカテキョをしてもらっていたから



確かに有菜様のおかげといってもうそではないけど。



まあ、そんな感じで私はギリギリで秀星学院の受験を受けられることになった。