「ふー、やっと終わったー」


地獄の文化祭委員会議は無事終了した。


「ねぇ、あなたお辞儀の仕方が違うわよ」


後ろから、突然話しかけられてびくっとする。

立っていたのは、真面目のなかでもおしゃれな感じの女の子だった。

最低でも真面目のなかでは、ね。

髪は低いツインテールで、メガネをつけてないだけでも、おしゃれのうちだ。


「は、はぁ?」


私は曖昧な返事をする。

「ふっ、これだからチャラ子は嫌なのよね、自分だけなら恥ずかしいですむけど周りに迷惑かけないで欲しいわよ」


・・・なにあいつ。


靴の色からして同学年だな。


口調的には、特進科かな?芸能界だったりして(笑)


「何してんの?行くよ美来?」


ぼーっとしてる私に詩月が話しかけてくれた。


「うん、行こう」


私はぼーっとしたまま歩き出した。