それから、一か月。


詩月とも今まで通りの「友達」の付き合いでうまくやっていけてる・・・と思う。

「おはよー!!!詩月」

私は詩月に大声であいさつした。

「おはよー、声大きいよ?」

「あはは、ごめーん」

「美来!!歩くの早すぎだから!!あー、詩月おはよー!」

有菜が私を追いかけてくる。

「おはよう、有菜は相変わらず足遅いね(笑)」

詩月がからかう。

「足細いの間違えじゃない??」

最近は私と有菜二人で登校している。

男の子と登校するとあらゆる誤解を生むから

さすがに詩月のためにもやめることにした。


「もうちょっとで文化祭だね~」

私はノリノリで話し始めた。

「B組は劇に・・・」

「お、おはよー♥椎名くん」

詩月の会話をさえぎったのは同じクラスの

派手系女子だった。

「ども」

詩月は笑顔も見せずに軽く頭を下げた。

「・・・なんで、有菜たちのときみたいに“おはよー!”ってやらないの?」

私も感じていた疑問を有菜が言葉にしてくれた。

詩月は考える様なポーズを取りながら

「なんでって・・・ はっきりいって女の子ってうざい?」

・・・がーんΣ(゚д゚lll)一応私も女の子だし。

「美来とか有菜とかは違うよ?一部の女子が勝手に俺のこと理想化して
きゃっきゃっ騒ぐから・・・ 」

・・・今すごく詩月が男の子に見えた。
「俺」っていったー。・゜・(ノД`)・゜・。

これから友達として付き合っていけるかなぁ?