「えー!!秀星学院?結構人気だよね?偏差値もそれなりに高いし...」


秀星学院は数々の有名人も卒業した歴史ある学校なのだ。



「偏差値はあとちょっとなの、後は競争率が低ければ楽勝...」



「何?有菜、秀星学院行くの?」


有菜の背後から話しかけてきたのはもう一人の親友の「椎名詩月」だ。



「うん、そうなのしーちゃんは?」



「いや...私も秀星考えてるんだけど...」



詩月は何か迷ってるようだった。




「何?レベルが低すぎる?」


偏差値ギリギリの有菜は追い打ちをかけるようにいった。



「いや...そうじゃなくて」



「何?他の学校の滑り止め?」


有菜よりもさらにギリギリな私が皮肉たっぷりでいった。


「そんなんじゃなくて私と有菜が同じ高校にいったら美来が可哀想かなって思って」


クールな詩月は私が秀星学院に行けないことを前提にさらっと交わした。


「何それ!!!それじゃあ私が秀星に行けないみたいじゃん!!!」



「...美来、現実みなよ」


「...そうだよ、有菜の言うとおり、美来が淋しいなら私秀星に行かないし」


...ものすごくバカにされた

ちょっと私より頭がいいからって



...絶対三人で秀星学院にいってやる!!!